新潟県民の健康寿命は75歳
——残り11年を、どう生きますか?
あなたは何歳まで、自分の足で歩きたいですか?
自分でお買い物に行き、好きな場所へ出かけ、大切な人と笑い合える日々を、何歳まで続けたいですか?
その答えを左右する大切な数字が「健康寿命」です。
今日は、新潟県の現状とともに、私がHimari Yogaで大切にしていることをお伝えしたいと思います。
「平均寿命」と「健康寿命」、何が違うの?
まず、ふたつの言葉の違いを整理しましょう。
📌 平均寿命:何歳まで生きるか(亡くなるまでの年齢)
🌿 健康寿命:何歳まで自分の力で生活できるか(介護や支援が必要になるまでの年齢)
大切なのは、この「差」の部分です。
平均寿命が86.9歳で、健康寿命が75.5歳だとしたら——その差、約11年間は「誰かの手を借りながら生きる時間」ということになります。
11年というのは、決して短い時間ではありません。もし75歳から86歳まで、自由に動けない状態が続くとしたら……そう考えると、「健康寿命」という言葉の重さが、少し変わって見えませんか?
新潟県の現状——数字が示すこと
厚生労働省の令和4年のデータを見ると、新潟県の状況が見えてきます。
| 項目 | 新潟県 | 全国平均 | ポイント |
|---|---|---|---|
| 平均寿命(女性) | 86.9歳 | 87.5歳 | 全国より0.6歳短い |
| 健康寿命(女性) | 75.5歳 | 75.4歳 | ほぼ同水準 |
| 健康寿命(男性) | 72.2歳 | 72.6歳 | 全国より0.4歳短い |
| 要介護期間(女性) | 11.5年 | 11.6年 | 約11〜12年が課題 |
| 寿命の伸び幅(30年) | 5.0年 | 5.8年 | 全国より0.8年少ない |
新潟県の健康寿命は全国平均とほぼ同じ水準です。しかし、気になるのが「寿命の伸び幅」の小ささです。
慶応大学の研究によると、過去30年間で全国平均の寿命が5.8年延びたのに対し、新潟県は5.0年にとどまっています。かつては全国7位だった平均寿命の順位が、現在は31位まで下がっているという事実もあります。
「新潟県は健康」というイメージを持っている方も多いかもしれませんが、じつはその水準をキープすることが、だんだん難しくなってきているのです。
なぜ新潟県民の健康課題が増えているのか
データを深掘りすると、新潟県特有の課題が見えてきます。
🧂 塩分摂取量が多い
新潟の食文化には、しょうゆや味噌をたっぷり使った料理が多くあります。美味しいのですが、塩分の摂りすぎは高血圧を招き、脳血管疾患のリスクを高めます。実際、新潟県の脳血管疾患による死亡率は男性で全国5位と、高い水準にあります。
🚗 1日の歩数が少ない
新潟は車社会です。買い物も通勤も車で済ませられる便利さがある一方、どうしても「歩く機会」が少なくなります。1日の平均歩数が全国目標を大きく下回っているというデータも出ています。
💼 働く世代の運動習慣が特に少ない
30代・40代・50代——子育てや仕事が忙しいこの世代は、他の世代と比べて運動習慣が身につきにくい傾向があります。「時間がない」「疲れて動けない」という声をHimari Yogaでもよく耳にします。
これらは決して「新潟県民が不健康」という話ではありません。生活環境や文化に起因するものが多く、少し意識を変えるだけで、変えられることばかりです。
でも、変えられます。
ここまで読んで、少し不安になってしまった方もいるかもしれません。でも、ご安心ください。健康寿命は、日々の積み重ねで確実に延ばすことができます。
実際、新潟県も「健康立県」を掲げ、2025年から2032年にかけての新しい健康計画をスタートさせました。官民が連携して、県民の健康寿命を全国トップクラスにすることを目指しています。
では、わたしたちが日常でできることは何でしょうか?
- 食塩を少し減らす
- 毎日少しだけ歩く時間を増やす
- 週に1〜2回、体を動かす習慣をつくる
- 深い呼吸で、自律神経を整える
どれも、「大きな努力」ではありません。でも、続けることで確実に体は変わっていきます。
Himari Yogaが大切にしていること
私がHimari Yogaを開いた理由のひとつが、まさにこの「健康寿命」への思いです。
「70歳になっても、孫と一緒に遊びたい」「80歳でも、自分の足で温泉に行きたい」——生徒さんたちのそんな言葉を聞くたびに、ヨガにはその夢を叶える力があると、確信しています。
🧘 ヨガは「今、健康な人がするもの」ではありません。
体が硬い方も、運動が久しぶりの方も、年齢を重ねた方も——ヨガはそのすべての人のために、やさしく寄り添います。Himari Yogaはそんな場所でありたいと思っています。
柔軟性・筋力・バランス感覚・呼吸の深さ——これらはすべて、健康寿命と深く関わっています。そして、ヨガはこれらすべてに働きかけることができる、とてもバランスのよい運動です。
次回のブログでは、「なぜ新潟県民は運動不足になりやすいのか」を、雪国ならではの生活環境から深掘りしていきます。ぜひ続けてお読みください。
📋 この記事のまとめ
- 新潟県の健康寿命は75歳前後——平均寿命との差は約11年
- 塩分・歩数・運動不足が主な課題で、特に働く世代に影響が大きい
- ただし、日々の小さな積み重ねで健康寿命は延ばせる
- ヨガは、体の柔軟性・筋力・バランス・呼吸のすべてに効果的
参考資料:厚生労働省「令和4年簡易生命表」/新潟県「健康にいがた21(第4次)」(令和7年)/慶応大学KGRI・野村周平特任教授らの研究(2025年、英医学誌掲載)/にいがたケンジュプロジェクト
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